bus terminalJahorina(ヤホリナ)スキー場に行った。週末は、市バスで気軽に行ける。

上部は無木立の大斜面。新雪も各所に残っていて気持ちよい斜面と思われるが、この日は、向かい風の吹雪、視界30m程度、無木立で圧雪もされていな いゆえにコースもわからず、リフトの架線を便りに滑る。楽しくない。仕方がないので、下部の針葉樹帯のコースで遊んだ。五輪開催地とはいえ、リフトが5本 (?)、Tバーが3本(?)のこじんまりとしたスキー場。この日は空いていて、搬器10台中9台は誰も乗っていなかった。

 

サラエボの交通局が運営しているスキー場行きのマイクロバスに乗った(乗り場は後述)。サラエボの旧市街を東へ抜け、谷間の国道になると、すぐに「ようこそ、スルプスカ共和国へ」の看板に迎えられた。ボスニア・ヘルツェゴビナ国は外から見れば1つの国であるが、内戦を戦った主体により、現在は「FD国」と「スルプスカ共和国」の2つの地域に分かれている。外務省こそ1つしかないが、その他の省庁(環境省も)はそれぞれ2つずつある。スルプスカ共和国ではキリル文字で表記するのが普通で、道路標識も看板も読めなくなった。内戦の停戦を監視するための、NATO中心の進駐軍が検問を行っていた。一般自家用車はすべて検問していたが、なぜかバスはフリーパス。

パレの街までは農村部を通る国道であるが、そこからはスキー場へ向かう山道となり、針葉樹の森を進む。途中で装甲車がエンコしたのか、あちらこちらをあけていじっていた。

スキー場の奥の方がバスの終点。一日券を購入し、カービングスキーをレンタルし、スキーウエアの代わりの雨具を着込み、ゲレンデへ。リフト券は俗に言うパンツのゴムがついていて、首から下げる。磁化券であり、リフト乗り場の自動改札機に通すと、改札が開く。大混雑しないから大丈夫なのだろうか?

雪が少なく、道路際で20cm程度。ゲレンデ中央部で草が見えるところが非常に多かった。

昼食もホテルやミニホテルもおしゃれでこじんまりした店が多い。しかし、スキー場で一番のホテルだったと思われる Hotel Jahorina は、内戦で破壊されたままだった。

lift ticket
リフト券

lift line a
リフト A線

lunch houselunch house inside
レストランの例:外観と内部

hotel jahorina
内戦で破壊されたと思われるスキー場最大のホテル


 

時間記録

アパート出発 8:30
スキー場行きバス乗車 9:00
スキー場到着 10:00頃
戻りのバスの出発 15:45頃
帰宅 17:30

費用

サラエボ市内の移動(路面電車) 2.7
スキー場行きバス(往復) 10
リフト1日券 22
レンタルスキー 20
昼食(サンドイッチとコーラ) 8
合計 62.7 KM (約4,500円)

関連情報

サラエボ市内から約30~40km。おんぼろ路線バスでも1時間。自家用車なら30分程度。

ほとんどの人は自家用車を利用する。ホテルの宿泊パックと思われる観光バスも数台来ていた。駐車場には車が300~500台程度止まっていた。駐車場の乗用車も、一般市民だけでなく、外交関係者やセルビア共和国・クロアチア共和国等のナンバープレートがかなり多かった。ノーマルタイヤで来ている車も多いので、もらい事故に注意。この日もスリップして追突した車が1台あった。

私が使用したのは、市の交通局(GRAS社、電話033-293-245, 033-293-333)が運営する日帰り用マイクロバス。1日1往復。路面電車通から、Frauje Račkog通り(Museumの東側の通り)を南へ約100mほど行ったところから出発する。この日の利用者は8人だけだった。